
今何時?そうねだいたいねー:ntpコマンドをインストール(ConoHaでLinux)
こんにちはイカラシです。みなさん時間を守っていますか?
私はどちらかというと時間にルーズな方で、一度だけ遅刻して始末書を書いたことがあるくらいな感じです。
でも、時間は大切、社会人として時間を守ることは基本中の基本!ちゃんと時間を守りましょう。
と言うわけで、過去2回の記事で触ってきたVPSサービスConoHaのサーバにも、ちゃんと時間を守ってもらうため、ntpをインストールしたいと思います。
nptってなんすか
通信プロトコルのひとつでコンピュータの時刻を合わせるために使われます。Network Time Protocolの頭文字を取ってntp(エヌティーピィー)と呼びます。
多数のコンピュータが互いに通信する世界では、時間にルーズなのは禁物!例えば、[サーバA]が12:00に処理した結果を[サーバB]が13:00に取得する処理の場合、[サーバA]が時間にルーズで1時間遅刻をすると、[サーバB]は結果を取得できなくなってしまうのです。
友人同士なら、「1時間も待たせやがって、このやろー」で済むかもしれませんが、コンピュータの世界では大問題になってしまうこともあります。
そこで、ntpを使ってみんな時間を守ろうね、ということになるわけです。
でntpって何をしてくれるの?
各コンピュータは時計を持っていますが、合わせないとチョットずつ時間がずれていきます。そこでntpコマンドを実行すると、正確な時間を刻むサーバに「今何時?」と聞きに行って自分の時間を合わせることができるのです。
さてさてntpをインストールしよう
ntpを使うためにサーバにインストールしましょう。使うサーバはConoHaで借りているサーバを使います。
前回httpdをインストールする際に使用したyumコマンドでインストールします。
$ yum install ntp
yumコマンドでインストールすると「ntp」だけでなく関連する「ntpdate」も一緒にインストールしてくれます。(ConoHaサーバではもともとntpもntpdateもインストールされているためアップデートとなっています。)
ここでyを入力すれば、インストール(アップデート)されます。

ここでちゃんとサーバにntpが入っているか確認します。
$ ntpd --version
確認ではntpのバージョンを確認するため、コマンドのntpdにバージョン番号を表示する「–version」をつけて実行しています。
上の画面のようにバージョン番号が表示されれば、問題ありません。
ntpを設定しよう
まずは下記のファイルで設定しましょう。
$ vi /etc/ntp.conf
変更箇所は22行目から29行目です。インストール時の設定をコメントアウトし(22行目から25行目)、26行目から29行目を追記しています。頭の「server」はntpサーバを設定しますよという宣言になり、その後ntpサーバのホスト名を記述します。なお、ホスト名でなくIPアドレスでも時刻同期はしますが、RFC-4330 10-6・10-7 で 「IPアドレスによる指定ではなくホスト名で設定するべきだ。」とされていますのでホスト名で設定します。
また、2014/01/15に注意喚起されたntpが他のサーバを攻撃するために利用されることを防ぐために59行目に「disable monitor」を入れます。
詳細については下記の一般社団法人JPCERT コーディネーションセンターの注意喚起文をご覧ください。
一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター
ntpd の monlist 機能を使った DDoS 攻撃に関する注意喚起
https://www.jpcert.or.jp/at/2014/at140001.html
時刻同期を開始しよう!!
設定が終わったら、下記のコマンドでサービスとして動作させます。
$ service ntpd start
あと、サーバが予期せぬ再起動がかかったとしても、自動でntpサービスが立ち上がるように下記のコマンドで自動起動の設定をして置くと安心です。
$ chkconfig ntpd on
下記コマンドで自動起動設定を確認して下さい。2,3,4が「on」なっていればOKです。
$ chkconfig --list ntpd ntpd 0:off 1:off 2:on 3:on 4:on 5:on 6:off
これで、あなたのサーバは時間を守れる立派な社会人になりました。
インストール・設定をしながら、自分の身体にも時間を守れるようにntpをインストールしたいなーって思います。
そうすれば無駄な夜更かしや飲んで終電を乗り逃すこともなくなるかも……
それでは、また!!
“nptってなんすか”
ちゃんとtypoは直した方が…