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君はDUCATIを知っているか

初めまして。

47歳丙午の年男、既婚、一人娘あり。ただしWebでの職歴1年半orz

つい3年ほど前までイタリア製のオートバイを専門に扱うバイク屋でメカニック兼営業兼店長的な仕事をしていた。僕が中学生・高校生のころ空前絶後の「バイクブーム」があり、まんまと乗せられて学生時代は箱根、三浦半島、奥多摩まで夜な夜な走りに行く毎日。その流れでバイク屋で丁稚から修行…。

「趣味を仕事にできていーねー」という人もいた。もちろんそういった側面もある。ただ触れているだけで幸せな時も。でも「仕事」である以上それだけでないのは当然。好きであるがゆえのジレンマもあたりまえのようにある。ただ、どんなに苦しくても自分で選んだ道だという決意と、最高の状態でお客さんに納車するというプライドだけで充分だった。

ところが数年前に腰を痛めてしまってからは慢性の腰痛に悩まされることになった。毎日の激務に加えてもともと中腰の体勢での作業を強いられるため、休み休みでないと作業が出来ないようになってしまった。自分が原因とはいえ、毎週整体や鍼治療に通って疲弊する日々でもあった。

それをきっかけとしてバイク屋を退職することになったものの他に何ができるわけでもなく、職安で見つけた職業訓練が「Web制作」。藁にもすがる思いで始めて、縁もあって今の制作会社に在籍することが出来た。本当に人とのめぐり合わせに助けられている人生、ありがたい。

工具からキーボードへ

バイク屋のメカニックとWeb制作、全く職種は違う。自分自身、学生時代含め人生で未だかつてこんなに長時間椅子に座り続けていた経験はなかったw ところが意外にも一日中座ってる仕事も何とかこなせている。いいのか悪いのか、ブルーカラーの期間が長かったので基礎体力はどうやら人一倍あるようだ。

40代なかばでぷーになったりバイクでベンツと事故ったり転んだり転んだり転んだりあまり人がしたくないしていない経験をしてきたここまでの人生だが、Web制作会社で働き始めてすぐ、全く違うこの職種が実は全く同じであることに気づいた。

バイク屋のメカニックの仕事はバイクの整備。ただひたすら朝から晩までバイクに向かっている。Web制作者の仕事はWebサービスやシステム等の制作。ただひたすら朝から晩までモニターに向かっている。

いや、そこじゃない

どちらの仕事でも、たまに「人付き合いが苦手だから機械に向かってるのがいいんだよねー気楽だし」と言う輩がいるが、勘違いも甚だしい。もちろん直接的な仕事はバイク・PCに向かって手を動かしているが、それはなんのため?
当然お客さんのためでしょ?(対価を得るためでもあるが。)

その向こう側にあるもの

メカニックが精魂込めて整備することでバイクが意思どおり手足のように動くようになり、お客さんは楽しく安全に走れる。Web制作者が経験と知識の粋を集めてサービスを提供することでお客さんは安全で快適でかつ美しい環境を得られる。

これのどこが「機械に向かって」だ?

そこはゴールじゃない。それはただの手段であって、ゴールは納めてお客さんの笑顔を見るとこ。

だから手は抜かない

そこに気づいて、自分のこれまでの経験が全く無になることはないと思えた。自分の目の前にある道具の向こう側に誰がいるのか、ということ。謙虚に、押し付けでなくお客さんへ向けていま出来る全力を出すこと。なんのことはない、そこは全く同じだった。

少しだけ違うのは、Web制作で人が亡くなることは稀だけどメカニックがミスをすれば簡単に殺人者になること。毎日胃が痛くなる思いを長年経験した。でもだからといって仕事に貴賎があるわけではなく、お客さんに喜んでもらうため、そして「いやー、具合いいよ」と笑ってもらうためにまた今日もがんばるだけ。当たり前のことだが、そこに気づくまでただ不安なだけで全く自信が持てなかった。

なぜここにいる?

そうは言ってもここではいくら歳をとっていようが新参者。仕事は遅いし技術は未熟だし知識も足りない。そんな自分に必要なものは「仲間」だ。会社でもコミュニティでも、あるときは教えを請い、手助けし、笑い、意見を戦わせることで切磋琢磨できる、そんな仲間。あ、うちの社長の名前は「琢磨」だ。今日の東京マラソン、頑張ってください。

これまでのWP-E(仮 の記事を読んでくださっている読者の皆さんは既にお気づきだと思う。荒削りではあるけれどなにかやらかしそうな、ちょっとうざいくらいの熱意。失敗を恐れない若さ。ゆとり?そうかもしれない。でも僕の頃もバブル世代とか新人類とか言われていたし、ひとくくりでしか物事を考えられない奴には言わせておけばいい。年齢にかかわらず、そういう「今」の熱気の中に自分の身を置ける幸せを知らないのはとても残念だ。他の人ができない経験を得られる幸せを僕はありがたく享受する。

この場に共にいることで僕はまだ成長したい。スタートしたばかりだから。そして皆で成長できるよう努力する。
次の恩返しはこちらの番。

そしていつか車検の切れたDUCATIを復活させるのだ。

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