business_model_canvas_poster00

あ~モヤモヤする。漠然とした案件をスッキリ考える Business Model design 考

ビジネスモデルに特効薬のフレームワークあります

ビジネスモデル・キャンバス

http://www.businessmodelgeneration.com/canvas
全方位的でいてフォーカスの効いたビジネスモデルモデルデザイン。チームでやるならなおさらパワフルなツールです。

この記事の対象者

規模の大小ではなく、新しいビジネスの仕組みやマーケティングを考えたりディレクションをしている人とかに効きます!

例えば、

  • 新規事業企画でステークホルダー(関係者の人々)と本質の理解を共有したい人
  • 新しいサービスを開発したい人
  • なんか新しいことしたいのだけれどもモヤモヤしている人。

に、読んでもらって、使ってもらえればちょっと嬉しいです。

目次

  1. キャンバス
  2. 9つの視点
  3. 価値提案
  4. 顧客の視点
  5. 業務プロセスの視点
  6. 財務の視点
  7. 俯瞰と掘り下げ
  8. ケーススタディ
  9. まとめ


キャンバス

ビジネスモデル・キャンバスは、9つの視点を効果的に配置したフォーマットを利用するフレームワークです。
business_model_canvas_poster
このオリジナルフォーマットはhttp://www.businessmodelgeneration.com/canvasから入手可能です。

9つの視点を1枚の表に配置します。配置する視点は以下のとおりです。

  1. CS(Customer Segments)顧客
  2. VP(Value Propositions)与える価値
  3. CH(Channels)チャネル
  4. CR(Customer Relationships)顧客との関係
  5. RS(Revenue Streams)収入
  6. KR(Key Resources)キーリソース
  7. KA(Key Activities)キーアクティビティ
  8. KP(Key Partner)キーパートナー
  9. CS(Cost Structure)コスト

9つの視点

一つの製品、サービスに対して9つの視点を持ってビジネスモデルを多角的にとらえています。これによってほぼもれなくダブりなくビジネスモデルを網羅的に把握することが出来ます。

CS(Customer Segments):顧客

使ってくれる、買ってくれるお客さん。誰のために提供するのかということ。

VP(Value Propositions):価値提案

提供する商品やサービスのこと。この提案によって顧客の持つ問題を解決したりニーズを満たします。

CH(Channels):チャネル

提供方法。価値提案を顧客に届けるには、コミュニケーション、流通、販売方法などのチャネルが必要となります。

CR(Customer Relationships):顧客との関係

顧客との関係が構築維持されます。

RS(Revenue Streams):収入

顧客に価値提案が届けられた結果として収益の流れが生まれます。

KR(Key Resources):キーリソース

顧客と関係を構築し価値提案を提供して収益の流れを生むために必要となる資源。

KA(Key Activities):キーアクティビティ

必要となる実際の活動。

KP(Key Partner):キーパートナー

アウトソースされる活動や、外部から調達されるリソースです

CS(Cost Structure):コスト構造

かかる経費、費用とその構造を指します。

でも、ちょっと9つはいきなり多いwwww

ですよね。なので、わかりやすく。4つにまとめてみることにします。価値提案 と、顧客の視点 業務プロセスの視点 財務の視点 で見ることが出来ます。ちなみに後の3つは、バランススコアカードと同様の視点と言えると思います。 

価値提案 Value Propositions

business_model_canvas_poster01
提供する製品もしくはサービス、いわゆる商品本体になります。これがないと始まりません。まずキャンバスの中心に、価値提案を定義します。

当然顧客に届ける価値の実体なので、それ単体が魅力的で高品質であることは重要です。重要ですがビジネス全体を考えた場合には9つの視点の一つでしか無いようです。ビジネスの品質と価値はそれ以外の要素に大きく影響を受けてしまうんですね。ということを、作り手は理解しておかなければなりません。

顧客の視点

business_model_canvas_poster02
顧客(Customer Segments) 顧客との関係(Customer Relationships) チャネル(Channels) の3つのCを顧客の視点として見ることが出来ます。
どんな顧客にどのような手段を持って価値を提供し満足してもらえるかという顧客に真正面に向き合ったフロント的視点になります。いい商品も良い説明が無いと価値を理解してもらえないですよね。物理的な物販だったら発送方法とか、サービスだったらその提供方法とか。

業務プロセスの視点

business_model_canvas_poster03
キーリソース(Key Resources) キーアクティビティ(Key Activities) キーパートナー(Key Partner) の3つのKを業務プロセスの視点として見ることが出来ます。
価値を提供するために必要なリソース、必要な活動内容とは、サポートしてくれるパートナーは、どの部分のリソースを提供してもらうのか、どの活動を補完してもらうのかを判断します。最適化と規模の経済を目指したパートナーシップは不確実性の高い競争環境におけるリスクを減らすことが出来ます。資源と実行が価値を創造しチャネルが機能して顧客との良い関係性が維持できるかを検討します。

財務の視点

business_model_canvas_poster04
価値(Value Propositions)を挟んで左右にバランスされているのが、収入(RS)とコスト(CS)です。顧客セグメントが明確で提供するチャネルが機能し、CRが良好だと収益構造は良くなります。
逆に充分な価値創造と品質を保つためには、リソースの確保、活動の効率化最大化、パートナーシップによる規模の柔軟性向上などコストを相応に掛けて対応する必要があります。

俯瞰と掘り下げ

business_model_canvas_poster05
中心の価値提案を挟んで顧客よりの右側が価値、業務プロセス側の左側が効率(または生産性)ということになります。営業よりの人は右側、スタッフ側の人は左側がアイデアが出るかもしれません。会計が得意な人は下側の左右で収支バランスのイメージが付くかもしれません。
一つの価値創造の周りにはこんなにも関連性がありそれぞれが隣の視点と密接に関わってきます。全体を見渡しバランスを取りながら、各視点に注目してドリルダウンして考える。あるいは得意分野の全く違う仲間でこのキャンバス上でそれぞれの得意分野にフォーカスしながらひとつの価値創造について考えたら面白い化学反応が起こりうるかと思います。これは経験したものしか理解し得ない体験ですので、ぜひ一度体験してみてください。きっと楽しいと思います。

ケーススタディ

先日、ステキな画家さんとビジネスについてお話する機会がありました。彼女は水彩画家さんなのですが、作品を露出する機会と作品のブランドイメーを上げたいと考えておられるようでした。そこに居合わせた、バックグラウンドも年齢も異なる5人で話したところ、水彩画の露出機会のアイデア出しについて、画廊や展示会という既存のチャネルではない物を考えようということになりました。
思いついた顧客CSは、企業の事務所オフィス応接室会議室。飾られてますよね絵画とかきれいな写真とか。
企業のオフィス向けに飾る絵画のレンタルサービスという価値提案VPが浮かびました。既にオフィスでは、観葉植物レンタルが一般的になってきています(枯れると見た目良くないですし)定期的に植物を入れ替えているので、似た形態で定期的に絵画をレンタルで入れ替えるサービスをしたら面白そうだということになりました。
観葉植物レンタル業者さんもしくは、定期的にフロアマットなどを入れ替えている業者さんがキーパートナーKPになって彼らの入れ替えのタイミングで運んでくれれば、提供チャネルCHになり、リーズナブルな価格で季節ごとに応接室の雰囲気を刷新できるで、いい感じで顧客との関係CRが構築できそうです。
キーリソースKPは、理解してくれる人、レンタルできる絵画、破損事故した時の保険など所有者との取り決めが上がりました。
キーアクティビティKAは、絵画のPRを行うことが第一優先で話し合われ、制作過程を微速度撮影した動画をwebサイトで公開、ただポートフォリオだけでなく動きのある絵のプロセスを見てもらうことで親近感を持ってもらう。実際にレンタル利用してもらったオフィスの現場撮影の許可が出たらその会社のPRとともにブログなどで紹介する。(アーティストを応援する企業として紹介するのは、顧客企業にとってもいいんじゃないだろうか)風水のセミナーを開催して風水的に窓があったほうがいいところに額縁を置くことを提案する(絵画、風景画、写真などを飾ると風水的には窓として扱われるらしい)無料オフィス風水診断サービスを行い絵画窓で運気の上がるオフィスを探す。
キーパートナーKPは、観葉植物レンタル業者、ルートセールス担当者、風水の先生
ここまでで30分ほどの雑談でまとまりました。参加者が得意な部分で話せ、考えを拡散せずに自由な発想をしてもらえるのも、ビジネスモデル・キャンバス のいいところかもしれません。

まとめ

web制作や運営を案件として行っていると、全体を俯瞰して話をしなければならなかったり、一部の制作物に集中して作り上げないといけなかったり、色が違うと怒られたり、封筒や名刺やフライヤーなど印刷物への展開の話が同時進行だったり、サイトを作ることは決定だけどそれ以外は一切未決定だったり。思考がズームしたりズームアウトしたりパンしたり、もう大変です。。。最初のタイミングでたくさんの仲間でこのビジネスモデル・キャンバスを使っておくと、軸のぶれないプロジェクトになることが多いです。
特にブレインストーミングの時に、ビジネスモデル・キャンバス使っておくと、ストーミングしすぎて話が飛びすぎてまとまらなかったなんてことが減ります。
Design を 機能美 と同義的に考える人であればビジネスの仕組みを考えるのは、Business model design として楽しい作業になると思います。

参考書籍

参考サイト

6 thoughts on “あ~モヤモヤする。漠然とした案件をスッキリ考える Business Model design 考

  1. ピンバック: | No:999 |

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です