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世界2大WordCampの1つ「WordCamp Europe 2016」に参加しました

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ウィーンのコワーキングスペース 「COCOQUADRAT」

今回はお約3週間ほど日本を離れてオランダ、ドイツ、オーストリアを陸路で移動しながら仕事をしました。
「ヨーロッパのコワーキングスペース (シェアオフィスのようなもの) をめぐり現地で仕事をしてみる」と「WordPressプロジェクトの中心にいる人達が集まるWordCampを体験してみたい」の2つの目的をもってヨーロッパを訪れました。

ウィーンの植物
ウィーンのサークル内にあったオフィスのショーケースに飾られたおしゃれな植物

おそらく世界で最も多くダウンロードされているプラグイン (同梱されているものを除く) の作者である三好さんと、WordCamp Kansai 2014の実行委員長で人口100名前後の男木島に移住し、クラウドファンディングで男木島図書館を建てた額賀さんと共にAirBnbというサービスを使い一緒に宿舎を借りました。


OPEC (石油輸出国機構) の本部を探す、Contact Form 7の作者

額賀さんは宿に着くなり、取手をぶっ壊しシャワルームに閉じ込められる珍事件が起きたり、三好さんと朝までUMA (未確認生物) について語らう事ができて、WordCamp以外にも楽しい旅の締めくくりの5日間になりました。

セッションは素晴らしいものばかりだったのですが、ライブで流れる字幕を追うので必死でした。
内容は僕が文章にするよりWordPress.tvをご覧いただいた方が分かりやすいと思うので諸略しますw

個人的に楽しかったところとWordCampに参加することで受けた刺激、沢山の体験から学ぶことができた旅の感想文です。

世界中で開かれるWordPressのイベント「WordCamp」

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WordPressの生みの親であるマット氏が話す様子 / WordCamp US 2015

まずは少しだけWordCampについてのおさらいをします。
「そもそもWordPressってなんだっけ?」という方は下記の参考記事をどうぞ!

WordPressについての参考記事

WordCampについて分かりやすい説明がWordCamp Tokyo 2016のサイトに掲載されていたので引用しました。

WordPress は世界中のコミュニティによって支えられています。日本でも地域ごとにコミュニティがたくさんあり、ボランティアメンバーによって運営されています。各コミュニティでは WordPress をもっと使いやすくするために勉強会や情報交換が盛んに行われていて、その中でも WordCamp は、WordPress Foundation[1] の公式な承認のもとに世界中で開かれている WordPress のイベントです。
>引用元 : WordCamp とは? – WordCamp Tokyo 2016

上記のとおり”WordCampとはWordPress Foundationの公式な承認のもとに世界中で開かれるWordPressのイベント”です。
WordPressにまつわるセッションやトークセッション、ワークショップやハンズオン、ユーザの交流を促進する催し物と、地域によって内容は様々です。

その中でもヨーロッパの人達が中心となって開催される「WordCamp Europe」と、WordCamp発祥のアメリカで開催される「WordCamp US」の2つは、世界最大規模のWordCampです。

そんな世界2大WordCampの1つに参加できるのは本当に最高でした!

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コントリビューターデーの様子 / WordCamp Europe 2016

また、WordCampの期間中にコントリビュータデーという「WordPressに貢献しよう!」といった日が設けられ、WordPressプロジェクトのためになることをみんなでおこないます。

僕の思う「WordCamp」

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「WordPress,State of the Accessibility」 Rian Rietveld / WordCamp Europe 2016

WordPressはオープンソースソフトウェアとよばれる種類のもので、どこかの会社が単独で作っているソフトウェアではありません。
世界各地の有志による参加者によって協力しあって開発されており、その協力行為を「コントリビュート (貢献) 、コントリビュートする人達のことを「コントリビューター」と呼びます。

そのコントリビューターの中には、WordPressで利益をあげている企業のスタッフが就業時間の間におこなったり、企業に務めているけど関連性がないから朝早く起きてコードを書いたり、WordPressの普及活動のために休日を使って勉強会を開いたと様々な人達がいます。

WordCampは単に「ユーザが集まり情報交換する場」というだけではなく「貢献度の高いコントリビューターが正当に賞賛される場」であって欲しいと願っています。

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ネパールの方に写真撮影をねだられるContact Form 7の作者 「世界の三好」 / WordCamp Europe 2016

多くの参加者のおかげで、オープンソースであれば単独の企業や個人が再現するのが難しい、壮大で大きな規模のプロジェクトに取り組むこともできます。

オープンソースのOS「Linux」のディストリビューションである「Red Hat Linux」バージョン7.1では、有志によって書かれたコードは3,000万行で、開発時間に換算すると延べ8,000年相当になるように、オープンソースというのは大きな可能性を持っているのを感じさせられます。出典 : More than a Gigabuck: Estimating GNU/Linux’s Size

8,000年相当って想像域を完全に超えていますね…。
中国でも6,000年の歴史ですよ。

利用するだけのユーザにからすれば「やった!8,000年の歴史を無償で使えるぜ!」といった感じかもしれませんが、そこには大勢の有志によるコントリビュートがあるわけです。
無償だからといって、いきなり湧いたでた訳ではないんですよね。

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WP-CLIの開発者 Daniel Bachhuber / WordCamp Europe 2016

多くの人の小さな努力の積み重ねのがあって僕らはこの素晴らしいソフトウェアを無償で使うことができるのです。
しかし、オープンソースプロジェクトのコントリビューターには大きな貢献を認められたり、賞賛される機会を失いやすいという欠点もあります。

貢献度合いの高い人が正当に賞賛される必要性はあると思いますし、WordPressユーザは多くのコントリビュートに敬意を払うことが必要です。
WordCampは、コミュニティ・オブ・プラクティスを形成する場としてはもちろんの事、「貢献を認めたり賞賛する機会を得る場」だと、この旅で学びました。

今年の開催地は芸術の都「ウィーン」

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メイン会場 「MuseumsQuartier」

ここまでくるのに説明が長くなってしまいましたが、やっとWordCamp Europe 2016の話に入りますw
今年の開催地はオーストリアのウィーンでした。会場は「MQ」というホールと、美術館の館内を一部利用して行われました。美術館の一部を使うなんて驚きですよね。

お金を払えば使えるのか、オープンソース活動に対して理解があるのか、理由は定かではありませんが「日本では、このように場所でソフトウェアのイベントが開催されるのは考えられにくい…」と感じました。
本当に素敵な会場でした!

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Track3の会場 「Leopold Museum」

会場にはWordPressの生みの親であるマット・マレンウェッグ氏を始めとし、もう一人の生みの親であるイギリスのマイク・リトル氏、その他にも「この人なくして今のWordPressはありえない」と言われるような伝説的な人物、有名なプラグイン・テーマ・ツール (wp-cli,VVV,VCCW)の開発者、各バージョンのリリースリーダーの方、WordCampのサポートをおこなっている方など、ヨーロッパのみコミュニティメンバーだけではなくアメリカからもたくさんの方が参加していました。

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「WordPress:The Early Years.A Co-Founder’s View」 Mike Little / WordCamp Europe 2016

世界中ちりじりになっているクラスメイトが開く同窓会のような雰囲気。
そこにいる全ての人がWordPressを心から愛し、このオープンソースプロジェクトに参加しているということを空気で感じられました。

日本で会った人達との再開

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Human MadeのCPO Noel Tock

1度や2度しか会ったことのなかった、世界的にWordPressコミュニティで活躍する人達が僕の顔を覚えてくれていたことには感動しました!
ロンドンに拠点のあるHumanMade社のCPOであるノエル氏は僕のことを「No.1 Karaoke friend」と呼び、名前まで覚えていてくれましたw

英語は得意ではないのですが、WordPressという共通点のおかげで縁もゆかりもない土地で知人と会える喜びを感じることができました。

一斉に知り合う「スピードネットワーキング」

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Speed Networking

会場とその場の空気だけでもすごく楽しいのですが、美術館の中にあるステージでおこなわれたスピードネットワーキングという交流会がとてもよかったです。
5分おきに笛がなり、話し相手をチェンジして30分の間に大量の人と自己紹介をし合います。

これがとてもよくて、その時に話した人とその後もパーティーで出くわして喋ったり、「これがあれば1人で行ってもWordCampが楽しめそうだなー」と思いました。

溢れんばかりの「わぷー」

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ヨーロッパ中の各国 ご当地わぷー

日本で生まれた、日本公式キャラクター「わぷー」はWordCamp Londonの「Punk Wapuu」を皮切りに世界に広まり「WordCamp Europe 2016」でも大量なわぷーに遭遇することができました!

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どでかぬいぐるみわぷー

今回のWordCamp Europe 2016では「モーツァルトわぷー (Mozart Wapuu?) 」が登場していました。
ノベルティ、装飾など会場内のどこを見渡しても「わぷー」だらけです。

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ドリンクチケット

大きなぬいぐるみから、ステッカー、靴下、など盛りだくさん。
懇親会のドリンクチケットにもわぷーがあしらわれてました。

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アフターパーティーで配られてたわぷーステッカー

「日本人です!こんなにわぷーが流行っていて、日本人としてとても嬉しい!」と伝えると、「こんなに素敵なキャラクターをつくってくれて本当にありがとう!」という言葉をいただきました。 (僕が作ったわけじゃないのに)
日本人としてとても誇らしく、作者のカネウチカズコさんに僕も心から「こんなに素敵なキャラクターをつくってくれて本当にありがとう!」と感謝しました。

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奥さんが手芸でつくってくれたわぷーのぬいぐるみ (?)

企業の関わり方の違い

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WordCamp Europe 2016 マット氏の「Interview and Q&A」を別会場でパブリックビューイング

数年前にマット氏がWordCampで「5% for the future (リソースの5%をコントリビュートに回そう!) 企業はWordPressであげた利益の5%をWordPressとコミュニティに還元してくれ」と言ったそうです。
WordPressコミュニティのメンバーによる沢山の小さな積み重ねによってWordPressは成り立っているので、気持ちはすごくわかります。

単に「お金がよこせ!もしくは時間をよこせ!」という訳ではなくて「ただのりするだけじゃなくてWordPressにリソースをさいてくれ」という意味だと思いすごく共感しました。

ようするに「WordPressで収益をあげているならリソースの5%でいいからコントリビュートしてね無償で配布しているけど、それを使って利益をあげているならWordPressの開発自体にも参加しようよ!それができないなら金銭面だけでいいから、そのコミュニティを支援してね! (5%のリソース)」といった感じでしょうか。

リソースがさけない場合はWordPress Foundationの公式な承認のもとに開催されている、WordCampにサポーターとして金銭的な貢献をするのもよいと思います。

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スポンサーブースで配られていたWordPressのキャンディー

WordCamp Europeのスポンサーのお値段を聞いたのですが、ブースを出すと結構の額になり驚きました。
これは「費用対効果が…。」とか言ってられないなと感じましたし、日本でのWordCampの企業の関わり方とは少し違いがあるなと感じました。

もちろん、日本でもスポンサー企業様の協力のおかげでWordCampが開催されており、その協力には心から感謝しています。
という事で「ギクッッ!」とした方は今からでも間に合うWordCampのスポンサー、「スポンサー募集 – WordCamp Tokyo 2016」に応募をお願いしますw

まとめ

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うまそうなウィーンの朝食

旅を通してよヨーロッパの仕事環境や独特な文化にふれられたのはすごく刺激になりました。
ランチまで無料なコワーキングスペース、リモートワークで世界中にスタッフが散らばる働き方、オープンソースのWordPressの事など、沢山の事を学べたとてもいい旅になりました。

初めての海外のWordCampに参加して、オープンソースプロジェクトが目の前で動いているのを体験できたのが一番大きな収穫でした。
この経験をどうやって生かせるかは考え中ですが、今回の体験はさまざまな動機につながりそうだと感じているのでちゃんと行動してけるようにしたいと思いました。

今日は「WordCamp Kansai 2016」

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振り返りのブログを書いているところですが、次のWordCampの話題ですw
2016年7月9日は大阪府の大阪大学豊中キャンパスで「WordCamp Kansai 2016」が開催されます。

チケットが残っていれば、当日参加もできると思うので、予定が合う人は参加してみてください!
では会場で!

おまけ

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